職場や学校の人間関係、毎日会うから逃げ場がなく、避けられないから自分ではどうしようもない。そんな状態の人も多いのではないでしょうか。
職場や学校での人間関係の悩みほど心がすり減っていくものはありませんよね。
厚生労働省の調査を見ても、働いている人の実に半数がなにかしらの職場上の人間関係で悩んでいるというデータが出ていますし、民間の転職サービス会社の調査でも転職原因第2位が現在の職場の人間関係の不満によるものでした。
例では職場に限定した人間関係の悩みを挙げましたが、このように今の日本は大変人間関係が複雑になってきており、それにともない大きなストレスの原因となっていることがわかります。
今回は人間関係の悩みで疲れたときにどうやって向き合っていけばいいのかどうすれば少しでも心が軽くなるのかを詳しくまとめました。
- 人間関係の悩みの相談
- 人間関係の悩みの相談相手
- 相談相手がいない場合
- 引け目を感じるなら電話占いも
- 人間関係の悩み
- 苦手な人は苦手なままでいい
- 「嫌われてもいい」とどしっと構える
- 苛立つのは期待しているから
- 人間関係を良好にするには
- まとめ
人間関係の悩みの相談
人間関係の悩みに関わらず、誰かに悩みを相談することでずいぶん心がスッキリすることも多いです。まずは人間関係の悩みを誰に相談するのが適しているのかみてみましょう。
人間関係の悩みの相談相手
人間関係の悩みの相談相手としては一位がパートナー(恋人、夫婦)で、二位が職場に関係ない友人、三位が家族(主に父親、母親)というリサーチがあります。
このリサーチからもわかるように、職場の同僚への相談はあまりおすすめできないということです。
相談をすると大なり小なりどうしてもグチがこぼれることになります。グチ自体はなにも悪い事ではなくむしろグチを聞いてもらうことはストレス発散で重要な方法なのですが、職場の同僚へグチをこぼした場合、意図せず職場内にばれる可能性があります。
こうなるとあなたの評価は下がってしまいますし、信頼していた同僚も新たな人間関係の悩みになってしまいます。
では相談に適しているパートナー、友人、家族ごとに相談のメリットを見てみましょう。
- パートナー(恋人、夫婦)に相談
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結婚している場合はもちろん、ゆくゆくは結婚して共に歩んでいくつもりの特別な人がパートナーです。パートナーにあなたがどういったことで悩むのか、どういったことを感じるのかをきちんと知ってもらうのはこれからの共同生活のためにも重要なことといえます。ですので悩みの内容が相談できる内容であれば一度は相談しておくべきです。
また、異性の意見というのはあなたとはまた違った視点からの意見になるので解決に繋がりやすいのもメリットとして挙げられます。
- 友人に相談
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人間関係の問題が同性の同僚や先輩との問題の場合は友人に相談する人が多いようです。
また、似たような職場、環境に身をおいている友人であれば似たような経験をしている場合もありより具体的な相談ができますし、親友であればあなた以上にあなたの事を知っていてくれているのでより深い話ができるでしょう。
職場とは関係がないので相談やグチがばれたりする心配がないのもメリットです。
- 家族(主に父親、母親)
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家族の中でもっとも相談相手に選ばれるのが父親や母親です。
普段はあまり意識することはないかもしれませんが、親というのはあなたがこれから経験するであろう楽しいこと、つらいこと、悲しいことをとてもたくさん経験してきている人生の大先輩です。多くの知識からよいアドバイスがもらえるはずです。
ただ、世代の違いや、子を心配する気持ちからあまりにも説教くさくなってしまうところがあり、相談したものの逆に親ともケンカしてしまったという体験も多いようです。
相談相手がいない場合
相談相手がいない場合、それぞれ職場での人間関係の悩み、学校での人間関係の悩みごとに、国や国から補助金をもらって運営されている無料の相談窓口がいくつか存在しています。相談者が多くすぐには繋がらないことも多く、またひっきりなしに相談を受けているので相談員によってはすこし親身とは言いがたい物言いをされる方も見受けられますが、ぜひ一度利用を考えてみてはいかがでしょうか。
無料で相談できる電話窓口一覧を紹介しておきます。
守秘義務がありますので安全に相談することができます。
- 働く人の悩みホットライン(詳しく)
- こころの耳(詳しく)
- 総合労働相談コーナー(詳しく)
- よりそいホットライン(詳しく)
- 法テラス
- 精神保健福祉センター(詳しく)
- いのち支える相談窓口(詳しく)
- いのちの電話(詳しく)
- 保健所(詳しく)
- 自殺防止センター(詳しく)
また「どこに相談したらいいかわからない」という方は受け付けている相談内容ごとの一覧を確認ください。
こんな時どこに相談したらいいの?トラブル&心の悩み無料相談一覧
引け目を感じるなら電話占いも
もし友達に悩みを相談するのが恥ずかしく感じたり、どうしても国の相談窓口に相談したり社内カウンセラーに相談したりとなるとおおごとな気がして気がひける場合なら、電話占いで今の人間関係の悩みを相談する方法もよくとられている方法です。
もちろん国の相談窓口と同様、電話占いでも守秘義務がありますし、電話占い会社が間に入ることであなたの電話番号や氏名を隠した状態で相談できるので安心して相談ができます。
電話占いの難点としては民間のサービスなので有料となってしまうところが挙げられますが、より軽い気持ちで相談ができるので人気ではあります。
また国の相談窓口に電話をするとカウンセラーさんが話を聞いて疲れた心をケアしてくれますが、カウンセラーはあくまでも話を聞いて心を軽くするのが仕事のため、具体的な解決策の提示をすることはありません。
電話占いでは占いという形をとっていますので、やり場のない悩みについて相談してもきちんと鑑定してアドバイスをもらえるので、これからどうしていけばいいのかといった具体的な対策を立てやすくなります。
またもしアドバイスはいらなくてただ話を聞いてもらいたいだけの場合でも電話占いにはそういったサービスも備えています。例えばロバミミという電話占い会社では「キキジョウズ」という話を聞いて心のケアをしてくれるサービスを開始しています。
話を聞いてもらうだけであれば上で紹介した国の相談窓口でも十分可能ですが、電話をするのに引け目を感じる場合や、仕事が忙しいので今すぐ誰かに相談したい場合も電話占いは利用しやすいサービスといえます。
人間関係の悩み
次に一番多くの悩みの種である職場での人間関係の悩みを少し掘り下げてみましょう。職場での人間関係の悩みの内訳と順位はこうなります。
- 苦手な人と仕事をしないといけない
- 職場内での陰口
- 上司に何度も叱責される
- 協調性のない人と仕事しなければならない
- 上司の束縛や監視が強く自由がない
結果を見ると苦手な人や、陰口、怒られる、など職場という範囲だけではなく学校やサークルなどすべての人間関係の悩みに共通する悩みだと思います。
では一つずつどうすればこの人間関係の悩みをすこしは改善できるのか見ていきましょう。
苦手な人は苦手なままでいい
職場での人間関係の悩みの一位が「苦手な人と仕事をしないといけない」でした。
職場や学校などのように強制的にそりの合わない人と一緒に過ごさなければならない場合、どうしても苦手な人、嫌いな人というのはでてきてしまうものです。
突然ですが「2:6:2の法則」というのはご存知でしょうか。これは自然のほとんどのものがこの割合で存在するという法則で、他には「2:8の法則」とも呼ばれます。
例えばアリ。働きアリの8割はきちんとエサを探して仕事をがんばりますが、2割はなにもせずずっとサボっているのです。これはこの2割のアリが特別なまけ者というわけではなく、このサボっている2割のアリをどこか別のところによけると、今度はがんばって仕事していた8割のアリの中からまた2割分サボるアリが出てくるのです。
職場の効率に悩んでいた社長にコンサルティングが「ダメな社員を雇え」と提案した有名な話も同じ「2:8の法則」を使っています。ダメな社員が入ったことで実は仕事ができるけれどこれまでサボっていた社員が、8割の仕事をがんばる側に回る。そうすることで職場全体の能率がグッと上がるのです。(「2:6:2の法則」では、8割の仕事ができるグループが、さらに6割の普通に仕事をこなすグループと、2割の優秀に仕事をこなすグループとに分かれます。)
もっと身近な例で言うと、県有数の進学校にがんばって入り入学段階では学力の差はなかったのに、卒業間近になるとなぜかトップ集団と中間層、そして勉強が苦手な層に分かれるのも「2:6:2の法則」です。
すこし話がそれましたが、この「2:6:2の法則」は人の好き嫌いにもきちんと当てはまります。あなたが特別仲がいいと思っている人が2割、どうでも良い人が6割、そして苦手な人が2割と、ある程度大きな組織に属していると自然とそうなるようにできているのです。
多くの場合人は”苦手な人といること”にストレスを感じているのではなく、苦手な人を強引に好きなろうと自分の気持ちを無理に曲げようとするときにストレスを感じるのです。
職場だから、学校だから、苦手な人をどうにか好きになろうと無意識に努力してしまいがちですが、苦手な人は苦手なままでいいのです。
「嫌われてもいい」とどしっと構える
職場での人間関係の悩みの二位が「職場内での陰口」でした。
すすんで誰かに嫌われたいという人はいません。誰しもできれば誰にも嫌われたくないと考えています。しかし嫌われたくないと考えれば考えるほど、どんどん本来の自分をがまんすることになってしんどくなっていきます。先ほどと同じで、あなたがストレスを感じるのは誰かに嫌われることではなく、嫌われたくないからと自分の気持ちや行動を無理にがまんしてしまう事に対してストレスを感じているのです。
ここでもう一度「2:6:2の法則」を思い出してみてください。あなたからみて苦手な人が2割いたのと同じように、あなたに対しても、ただなんとなくそりが合わない、育ってきた環境が合わないなどの理由から、あなたは何も悪くなくても最初からあなたに対して苦手意識を感じている人が2割いるのです。
なんとなく合う、なんとなく苦手、というのは無意識下で起こる感情なのでこれはしょうがありません。
ですので完全には難しいと思いますが「嫌われてもいいや」とすこし気軽に捉える気持ちを持てるようにしましょう。不思議と人間関係の悩みが解消され関係が上手くいくようになります。
また「嫌われてもいいや」という気持ちがもてれば上司からの無茶な要求も、無理なものは無理と断れるように次第になっていきますし、いいように見られたいがために背伸びをしてしまうのも次第になくなります。
苛立つのは期待しているから
職場での人間関係の悩みの3位と4位が「上司に何度も叱責される」と「協調性のない人と仕事しなければならない」でした。
では今度はあなたが誰かに苛立つときの事を考えてみましょう。部下が報告をしない、上司にいわれのないことで怒鳴られるなどです。
実は人間が誰かに苛立つ時ってまず最初にその人に対する期待があるんです。こんな風にしてくれたらいいな、これくらいはできるだろうみたいに。しかしその期待をまんまと裏切られた。その期待を裏切られたこと自体に苛立つんです。
つまり自分の思い通り(=期待)に誰かが動いてくれない(=裏切り)のが腹立たしいわけです。
先ほどの例で言うと、部下に報告して欲しかった(=期待)が報告がない(=裏切り)、年上で頼れるはずの上司(=期待)が筋の通らないことで怒鳴り散らす(=裏切り)となります。
何もできない赤ちゃんやペットには最初から大きな期待がないから、少々の事では苛立たないはずです。
あなたが100%コントロールできるのはあなたの心だけです。残念ながら誰かの行動や心を完全にコントロールすることは誰にもできません。ですから、過度な期待は持たない、できてなくても「そんなものか」と思うくらいでいるとすこしは怒りをコントロールしやすくなります。
例えば上司に苛立つ場合。上司といっても結局はただの人間です。あなたよりも長く生きていて社会経験も豊富なはずですが、もしかしたら精神年齢はあなたと変わらないかもしれません。変に年上を神格化(=期待)するのをまずやめてみましょう。
人間関係を良好にするには
「苦手な人は苦手なままでいい」「嫌われてもいいや」「過度な期待はやめておこう」と自分の中で折り合いがつけられてある程度心の余裕がでてきたのなら、今度はあなたの方から積極的に行動することで人間関係の悩みはより少なくなります。
というのも人間関係の悩みはどれも受動的な気持ちから生じることが多いからです。自分から積極的に人間関係に向き合っていくことでどんどん人間関係の悩みを小さなものにすることができます。
大事なのは苦手な人にこそ、3割増くらいでコミュニケーションをとるようにチャレンジしてみること。だれでも苦手な人は無意識に避けてしまいがちです。3割増にしてやっと他の人と同じくらいのコミュニケーション量になるのです。
基本的に人間関係は相手の承認欲求を満たすことで円滑になります。承認欲求とは、いいかえるとあなたがその人を認めているときちんと言葉で伝える、という事です。
あいさつや笑顔、名前をあえて呼ぶ、感謝を伝える、話をよく聞き、リアクションを大きくとって興味を示す、などが相手の承認欲求を満たす方法です。
- 笑顔であいさつをする
- あえて会話中に名前を入れるようにする
- 感謝を言葉で伝えるようにする
- 話をするのではなく聞くようにする
- リアクションは少し大げさに
まとめ
職場や学校での人間関係の悩みはどうしても問題が長引くのでずっと悩んで疲れてしまうのが一番しんどいところ。
もちろん最後の最後どうしてもがまんできないのなら心が病気になる前にぜひ転職や休職に踏み切るべきですが、まずは自分の捉え方を少しずらしてみる、違った方向から見てみると意外と心がすこしだけ軽くなるかもしれません。
また誰かに相談するだけでもずいぶん心が晴れます。ぜひお友達や家族に悩みを打ち明けてみてください。どうしても相談する人がいない、相談するのが恥ずかしい場合は電話占いサービスを使えば、気軽に今のあなたの悩みを相談することができます。
もちろん相談がばれることは一切ないのでもし心が重いな、と感じたらぜひ電話占いの利用を検討してみてくださいね。