相談窓口として有名ないのちの電話。しかし実際にどんな相談が可能なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
「いのちの電話とは？」「どんな相談内容を受け付けてくれているの？」「評判は？」などいのちの電話について詳しく紹介します。
- いのちの電話とは？
- いのちの電話の基本情報
- 相談内容
- フリーダイヤルについて
- いのちの電話の評判
- まとめ
いのちの電話とは？
いのちの電話とは自殺やそれにつながる心の悩みの相談ができる無料電話相談です。またメールでの相談も受け付けています。いのちの電話は国の相談窓口ではありませんが、研修を積んだ無償ボランティア相談員が対応してくれます。午前10時から午後10時で相談可能です。
いのちの電話とは？
いのちの電話は民間のボランティアで成り立っている無料電話相談の窓口。受付時間：午前10時～午後10時
いのちの電話の基本情報
いのちの電話には毎年数多くの相談が寄せられています。
2016年の統計情報を見てみると全国で年間約70万件の相談が寄せられています。また自殺まで考えている深刻な悩みはそのうちの10%である7万件ほどで、残り9割では心の悩みや人生の悩み、また人間関係の悩みなども数多く相談されています。
相談内容
いのちの電話では自殺まで考えている相談内容が10%、それ以外の相談が90%寄せられています。（統計情報より）
相談内容としては精神面の相談が一番多く、二番目に人生相談、続いて家族間トラブルと対人関係の悩みが続いています。また身体に関する悩みや男女関係の相談も寄せられており、非常に多岐にわたる相談が持ち込まれていることがわかります。
フリーダイヤルについて
いのちの電話は年中相談を受け付けています。ボランティアによって運営されており相談料金は無料ですが、フリーダイヤルではないため通話料金はかかります。
しかし、いのちの電話では毎月10日に「自殺予防いのちの電話」として特に自殺予防の相談のみを受け付ける窓口を開設しています。「自殺予防いのちの電話」はフリーダイヤルとなっており電話相談無料に加え、通話料も無料となります。
いのちの電話の評判
いのちの電話の評判はどうなのでしょうか？
中には、
- 相談したら叱られて自分語りをはじめられた
- そんなものは悩みじゃないといわれた
- 「自殺は考えているの？」と言われ「そこまでは…」と答えると露骨に投げやりになった
などあまりよくない評判がある事も事実です。
本当に今まさに自殺を考えている段階の人が誰かに電話で相談しようとは考えない事も多いでしょう。それくらい思いつめているからこそ自殺しか考えられなくなっているのですから。
なので本来は自殺を考えないくらい余裕のある人の悩みをどれだけ軽減してあげられるかが大事だと思いますが、相談内容によって態度が異なってしまえばそのような心にまだ余裕がある人すら気軽に相談できなくなってしまいます。悪い評判が立つのは仕方がないでしょう。
ただ、いのちの電話には毎日ひっきりなしに相談が寄せられています。ずっとなり続けている電話を想像しただけでかなり心に来るものがありますし、そのような対応を無償ボランティアの方たちが善意で運営されているとなると、いつも寄り添って対応するというのはかなり難しいのが想像できます。
もしいのちの電話で寄り添ってくれなかった場合は、少しだけ相談員さんの仕事にも思いをはせて「今回は運が悪かったな」と、ほかの相談窓口も利用されるといいと思います。
まとめ
今回はいのちの電話の評判や相談内容について詳しく紹介しました。
いのちの電話では電話相談とメールによる相談が可能です。受付時間は午前10時～午後10時ですが、時と場合によっては少々不愛想に対応されてしまう事があるようです。残念ながらもし悪い態度を受けたのなら、無償ボランティアの方がずっと鳴りやまない電話対応をされていることに少しだけ心を向けて、他の相談サービスも利用されるのがよいでしょう。
